教育資金の一括贈与に潜むデメリットとは?

お金のこと

教育資金贈与制度って実際どうなの?

メリットとデメリットがあるのでそれを知ったうえで利用するといいよ!

我が家の場合を紹介していくね。

有難いことに5年ほど前に私の両親から私の子供へ教育資金贈与を受けました。

贈与税がかからず子や孫に最大1500万まで贈与できる制度ですね(内500万円までが習い事に使用可)

2026年3月まで期間が延長されましたが、今後も延長されるかもしれませんね。

曾祖父母、祖父母、父母から子どもさんへ贈与を検討されている方も多いのではないでしょうか?

メリットは大きいですがデメリットもあります。以下私が実際にこの制度を使ってみてのレポです。

デメリット1 毎回引き出す手続きが面倒

うちはあまり深く考えずにワーイ!有難い!!と親に感謝しつつ申し込みしたのですが、確かに贈与税がかからないのは助かるんだけど、なにぶん毎回引き出す手続きがちょーーーめんどくさい!

うちの銀行(地銀)の場合だから他行は違う点もあると思うけど、

【手続きに必要なもの・こと】

・お月謝など現金払いの領収書

・お月謝などの引き落とし口座の通帳

・お月謝などのクレカの明細→そのクレカの引き落とし口座の通帳

・専用口座の通帳と印鑑

・教育資金贈与申請書の記入

・振出申請書の記入

・窓口に行って手続きする(3~4か月に1度)

もちろんその教育資金贈与の口座のある銀行でしか手続きできない。

また口座からの振出はその年に使った分をその年の年末営業日までにしないといけません。

(翌年には繰り越せない)

手続きは1年分まとめて年末にすることもできますが、年末の忙しい時期に1年分は自分も大変だし、銀行員さんにも嫌がられるので私は3~4か月に1度申請しています。

3年目くらいでやっと慣れて漏れなく手続きできるようになりましたが、最初は複数の銀行口座やクレカに引き落としがあったり、領収書をなくしたり数日がかりで準備していました。

なぜそこまでしないと自分の子供の口座なのに引き出せないのかと思いますが、贈与税免除されるってそのくらい大変なことなんですね

領収書には名前〇月分月謝としての但し書き会社名(例;ヤ〇ハ音楽教室)日付、がきちんと記載されていないとダメ

申請書は書き間違えがあった場合、2重線で消して手書きフルネームで訂正(印鑑はダメ)

5年目くらいでやっと慣れて漏れなく手続きできるようになったけど、最初はいろんな口座やクレカに引き落としがあって郵貯に体操教室、地銀にスイミング、しまじろうはクレカなどバラバラで領収書なくしたりパニックになりながら何とか提出していたの。

なぜそこまでしないと自分の子供の口座なのに引き出せないのかと思うけど、贈与税免除されるってそのくらい大変なことなのかもねえ。

デメリット2 対象外のものも意外に多い

教育資金贈与として申請できるものは、教育機関を通して支払ったものに限られます。

個人で購入する文具や傘やジャージなどは特に指定がない場合は、対象外となってしまいます。

教育機関で直接購入しないが、教育機関からの指定がある場合はそれが書いてある用紙と領収書があれば申請できることもあります。

その都度銀行の窓口に問い合わせることをお勧めします。

ただ逆に、教育機関を通してさえいれば申請できるので、サッカー教室主催の「ユニバーサルスタジオジャパンバス旅行」とか「1泊スキースクール」なんかはOK。

大学受験の費用(交通費とか)留学費用もOKです。

デメリット3 使いきれなかった場合には残りの分には贈与税がかかる

子供が習い事をたくさんするかどうか、大学や大学院まで行くかどうかは子供が小さいうちにはわかりませんよね。

贈与された分を使い切れない場合は贈与税払うことになります。

年110万までの基礎控除分を使って何年かに分けて受け取った方が教育以外にも使えて良いのかもしれません。

デメリット番外編 転居先にその銀行がない場合

基本的には銀行窓口での手続きになります。(大手銀行などで郵送可のところもあり)

これは実際私の友人で子供が教育資金贈与を受けた人の話ですが、その人は嫁ぎ先の地銀で口座を作っていましたが、その後離婚して実家に戻ったら実家の近くにはその地銀の支店がないことが判明。

12月の忙しい時に新幹線で行く距離の大都市の銀行窓口に行くのは無理、と言ってその人は申請するのを諦めて贈与税払うつもりだそうです。

引越す可能性が高い場合や(離婚は予知できませんので)なるべく支店の多い銀行にしておいた方が良さそうです。

まとめ

【制度を利用して贈与を受ける前に検討すべきこと】

・使い切れる金額にする

・支店が多い大手都市銀行などにする(郵送で申請ができる銀行も検討する)

・110万の基礎控除の方も検討する

【利用を決めたらすること】

・学校や習い事の引き落とし口座やクレカはまとめる

・領収書は紛失しないように保管場所を決める

・3~4か月くらいに1度申請し、年末は早めに領収書をもらうようにしておく

今回はデメリットを中心に書きましたが、毎年の贈与税の基礎控除110万を利用して毎年受け取ることにすると贈与者が面倒だったり、途中で贈与者の心変わりがあったり残念ながら亡くなってしまうこともあるかもしれないので、一括で贈与してもらった方が良い場合もありますよね。

メリットデメリットを十分検討した上で制度を利用すると準備もしやすいので、ぜひ検討中の方はご家族で話し合ってみてくださいね。

いろいろめんどくさいとか文句言いましたが、ほんっとうーーーに助かっておりますので、親に感謝しております。その上でもう少し先にこれらの情報を知っていればな、というお話でした。

それではまったね~~~

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